3/5離婚**サンマルクカフェ
ようやく実家を出た。
初めてのひとり暮らし。
独身時代はひとり暮らしに憧れていたけど、
行動に移さないまま結婚した。
で、離婚して一人暮らしを手に入れた。
どうせ、ひとりなんだから昼夜は関係ないと早番も遅番もした。
最初は洗い物から覚える。洗い物は褒められた。早いらしい。
飲食店の経験があるからだろう。下げられた物はすぐに溜まる。
驚いたのは裏方のスペースがものすごく狭いこと。
ひとり分の幅しかないのだ。
洗い物の担当もそこそこにすぐにレジのポジションに移行した。
パニック。
レジの画面は数ページある。ワンページの中からメニューを探して押す。
それが追いつかん。見つからん。パニック。
モーニングセットとランチセットは、押すのが別にある。
サポートをしてくれる人がいた。暫くは付いてくれるものだと思っていた。
ある日、あれ?いない?
連絡事項に書いてあったのだろうか?わたしが見ていなかっただけ?
突然の独り立ちにパニック。まだ、出来ていないのに。
その日は、一定の時間まで店長とふたりきり。
店長に聞くしかないから聞くけど、店長も店長で仕事があるわけで、、、。
“覚えて来て下さい”
どっと疲れたのを覚えている。
わたしもわたしなりに覚えなきゃと頑張っていた。
けど、違うことを頑張っていた。
ベーカリーの種類を覚えようとしていた。名前とか、特徴とか。
家で夜遅くまで書いていた記憶がある。
そっちじゃなかった。
レジ操作を覚えな!
おひとりさまは、オーダーがシンプルで問題ないが、ファミリーはテンパる。
デザートが数個とか、レジ画面でどこどこ⁉︎となる。
パニクリながらも何とかやり過ごし、上達してきていると褒められる。
レジ業務から移行してドリンクを作ったり、レジに並び途中のお客さんから
オーダーをお伺いしたり、補充的な諸々をする段階まで行った。
遅番の時は、レジ、ドリンク作りに並行して店閉めの準備をしていく。
在庫の確認、重量を測ったり、明日の分のコーヒーゼリーを作ったり、掃除的なこと、
それらを1人でやる。
お客さんがきたらレジに向かう、ゼリーを作っている途中だと焦った。
もうひとりは、奥の部屋に籠りパソコン入力?分からないけど、何かしている。
朝の業務もした。
朝も夜の店締め同様、ふたりでスタートする。
配達された大量の食材を真っ先に仕舞う。
ひとりはベーカリーを担当。パンを焼かなきゃない。
わたしは、ベーカリーの担当になる前に辞めた。
できる気がしなかった。
で、もうひとりはサンドイッチを作る。レジの準備、あと何したっけ?コーヒー豆?
もう、忘れた。とにかく、息つく暇もない。
サンドイッチできた!と同時に開店。セーフ!
毎回こんな感じ。
初めから間に合った人初めてですよ。と、言われた。
これも、飲食店で働いていた経験だろうか。
開店と同時に開いた扉から、ぞろぞろと人々がいこっちに向かって歩いてくる。
毎回、あーきたきた。その群れを見て、一気に緊張のスイッチが入る。
常連さんは毎日のように来ていた。暇なんだな。
レジをしながら、ほんの数秒前まで作っていたサンドイッチの食材を、
仕舞っていたような気がする。

いちぢくがあるとやりがち。
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